燧ヶ岳


Mt.Hiuchigatake

尾瀬の盟主にして、檜枝岐の父なる山

標高2,356メートル。東北以北の最高峰となる火山です。火口付近には柴安嵓(しばやすぐら)、爼嵓(まないたぐら)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークがあります。頂上からは眼下に広大な尾瀬ヶ原、尾瀬沼の眺望が得られ、遠くは関東や新潟、東北の山々と四方を見渡すことも可能。尾瀬の盟主たるスペクタルな景色が待っています。檜枝岐村では古くから父なる山と崇められ、ミニ尾瀬公園からその姿を遥拝することができます。


一つひとつ田代を上がると迫ってくる燧ヶ岳の山容

御池登山口から入山するルートは田代と呼ばれる湿原のひな壇をいくつも越えて登るのが特徴です。とくに双子の池塘(ちとう)がある熊沢田代からの景観は、燧ヶ岳の美丈夫な山容を目の当たりにすることができます。熊沢田代はひとつ下の広沢田代とともに高山植物の群落があり、頂上まで登らなくても満足できるでしょう。

熊沢田代のすぐ上が森林限界。

尾瀬沼を一望 ——俎嵓(まないたぐら)

御池から登ると最初のピークが俎嵓。眼下には尾瀬沼が一望できます。

西岸(写真右側)の沼尻と東岸(写真左側)の尾瀬沼ビジターセンターは直線距離で約2キロメートル以上あります。
俎嵓には明治22年(1989年)に当時19歳の平野長蔵が奉祠した石祠が今も鎮座します。

尾瀬ヶ原、圧巻の眺望 ——— 柴安嵓(しばやすぐら)

手前からブナの原生林の先端に見晴地区、尾瀬ヶ原、至仏山と続きます。

至仏山の頂上まで直線距離で約12キロメートル。尾瀬ヶ原だけで6キロの長さがあります。
燧ケ岳のルート 燧ケ岳のルート
  • 燧ヶ岳の尾根や頂上にはトイレや水場がありません。
  • 健脚でない方が午後に沼山峠経由で下山する際は、尾瀬シャトルバス運行の都合上、尾瀬沼地区での宿泊をお勧めします。
燧ケ岳のルート 燧ケ岳のルート